認知症の方が共同生活を行っているグループホームでは、どのような機能訓練が行われているのでしょうか。
運動不足によって身体の骨や筋肉が衰え、さまざまな機能障害を引き起こす廃用症候群を予防するためには、日常生活の中でできるだけ積極的に身体活動を行い、体を動かすことが大事とされています。しかし、認知症の方にとって、健康のために辛い訓練に耐えるということは、難しいことが多いです。
そこで、グループホームふきのとうでは、日常生活の中でのさまざまな動作を機能訓練と考えて、認知症があっても続けられるような、入居者にさりげなく無理のない運動の習慣をもっていただけるよう努めています。
その様子の写真をいくつかご紹介します。ぜひ、ご覧頂いて、ふきのとうのさりげない雰囲気を感じて頂ければ幸いです。
ふきのとうでのさりげない機能訓練の様子8枚
写真提供、コメント: 高岡 淳子
1. ペットボトルだって運動の道具になるんです♪
2. 車椅子の自走(自操)
「ヨイショ、ヨイショ!」で手の機能訓練になります。
3. 「97歳!!」
おしゃべりだって立派な運動ですね♪
4. 足の裏をコロコロ刺激!
このコロコロ棒も利用者様の作品です!
5. 「よっ!」「はっ!!」
・・・なんの運動してるんでしょうか?
6. 新聞紙
・・・・これが何かと、重宝します!!
7. 「え~っと、2階に行くのよ」
(ホームエレベーターもあります)
8. 「ほー!自分でやるのが、いいこっちゃな!」
(大阪便も飛び出しますよ)
負担に感じられないような、さりげない運動を心がけている
ふきのとうの、さりげなさを感じていただけましたでしょうか。
いくら健康のためとはいえ、運動を負担に感じてしまわれては、かえってストレスで健康を害してしまいます。目標のために、辛さを耐えて訓練するようなことは、認知症の方にとっては難しいことが多いです。
さりげない、無理のない、楽しく出来る、日常生活の中での動作を続けて頂き、健康で長生きして欲しい、そんな願いをこめて支援をしています。